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‡ 『中阿含経』「念処経」(四念住の修習)

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1.解題

『中阿含経』

漢訳四阿含のうち『中阿含経』は、インド北西部カシミール出身の僧で東晋の支那に来たって訳経に従事された瞿曇僧伽提婆(Gautama Samghadeva)により、398年頃に漢訳されたものです。

その分量は六十巻、大正蔵経によれば222の経によって構成されています。その原典は伝わっていません。しかし支那古来、また現在の文献学者らによっても、説一切有部の伝持したものであろうと言われています。

『中阿含経』は、分別説部伝持のパーリ三蔵の経蔵五部で言えば、Majjhima Nikāya(中部)に対応するものです。

ここでは、その『中阿含経』のうち、四念処のそれぞれがどのような修習法であるかを俯瞰的に説き明かす、漢訳経典における根本的経典と言って良い「念処経」の原文と訓読文、そしてこれを読解しやすいよう現代語訳したものと、さらに脚注を付して紹介しています。

ただし、本項は学術的文献学的に云々といったことを目的としたものではありませんので、これを訳し、またパーリ経典と比較するにあたって、学術論文や学術書を参照するなど一切していません。

故に、この項で『中阿含経』「念処経」を紹介していると言っても、学問的に常識的な事柄や、その他学者間ではすでに広く知られている情報など相当のものが全く欠落していると思われ、中には滑稽な錯誤を犯している可能性があります。それら訂正が必要な点や補足すべき点があったときは、随時行っていく予定です。

これらのことからも、この項において記載されている事項に学術的価値など皆無であり、そのような点で信頼出来され得るものではまったくありません。脚注も、学問的観点から付したものではなく、あくまで瑜伽行者に修道上、少々の利益がもたらされることを期して付したものであり、学問的観点からすると不適切あるいは不要な文言が含まれているかもしれません。

とは言え、しかし、漢語仏教圏における四念処(四念住)の重要な典拠となるものですので、いま自身が出来うる範囲での正確さ適正さは追求したものです。もとより浅学無知の身によってなされたものですから、愚かな錯誤・誤解が多々あると思います。 錯誤・誤字脱字などありとあらゆる誤りや、改善すべき点など、諸賢の指摘があれば幸甚。

非人沙門覺應 敬識
(horakuji@gmail.com)

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2.凡例

本文

このサイトで紹介している『中阿含経』は、大正新修大蔵経一巻所収のもの(経典番号:26)を底本とした。

原文は漢文であるが、読解に資するよう、さらに訓読文・現代語訳を併記し、対訳とした。

訓読文において、旧漢字は現行のものに適宜改めている。

現代語訳は、基本的に逐語的に訳している。しかし、読解を容易にするため、原文にない語句を挿入した場合が多々ある。それら語句は( )に閉じ、挿入語句であることを示している。しかし、挿入した語句に訳者個人の意図が過剰に働き、読者が原意を外れて読む可能性がある。注意されたい。

脚注

語注は、とくに説明が必要であると考えられる仏教用語に付した。また、重要と思われる語・一節では、随時パーリ経典の対応箇所を引用し比較する場合などに適宜付した。

他の経論に関連しているものがあれば、判明した範囲でその典籍を示した。それらは『大正新修大蔵経』による場合、例えば引用箇所が『大正新修大蔵経』2巻177項上段であった場合、(T2, P177a)と表示している。

パーリ三蔵を引用するにあたって参照したのはビルマ版である。現在PTS版を参照することが出来ないために、一般的に行われているPTS版のページ番号を示すのではなく、単にその所収当該ニカーヤの名と章、経典名などだけを挙げている。

非人沙門覺應 敬識
(horakuji@gmail.com)

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